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製袋機用付帯設備 追加シール追加カット装置

仕様変更に伴い四角い袋の四隅をシール及びカット工程をライン上の増設のみで賄なえるご提案をさせて頂きました。

仕様

1)機械の寸法(操作盤/制御盤含まず)
2200mm(全長)×2400mm(奥行き)×1730mm(高さ)

2)装置全体重量(制御盤は自立設置のため含まず) 約3500Kg

3)電源 三相AC200V 消費電力 7.5KVA未満
内ヒーターの消費電力は6.5KVA (最大値)

4)消費エア 1.5㎥(ANR)未満

5)シール、カット能力 常用20ショット/分(2列同時処理)

6)対象製品寸法 480mm(1ピッチ)×900mm(2列)の連続袋

装置の目的

既存の製袋機に本装置を付加する事により溶着箇所を容易に増やす事ができます。また追加した溶着箇所に合わせたカット型やミシン目を入れるユニットも追加する事が可能で、製袋における追加要望に対し柔軟な対応が可能になります。

装置の構成(名称及び働き)

1) テンションユニット
製袋機より供給された連続袋を、本装置内で適切な張力を保つためのユニットです。
張力保持の動力はエアシリンダで行い、エア圧の調整により張力の変更を可能にしています。

テンションユニット

2)シールユニット
カートリッジヒーターを熱源としてヒートシールをするユニットです。
ユニットは右側ユニット、中央ユニット、左側ユニットの3分割で構成されており、各ユニットの位置調整が可能になっています。温度管理は上下12分割で制御しており、溶着条件の微調整を可能にしています。

シールユニット

3)ミシン目、カメラユニット
製品毎の境界にミシン目を加工するユニットです。合わせて装置全体の位置補正用の画像処理用カメラ、照明を設置したユニットでもあります。
ミシン目加工には円形の市販のカッターを用いモータ駆動によりスライドしミシン目加工を施します。

ミシン目、カメラユニット ミシン目、カメラユニット

4)カットユニット(スリットカッターユニット)
不要部分のカット処理を行うユニットです。カット刃には鋸刃式ナイフを使用し、難しい調整を必要としない構成としました。ユニットは右側ユニット、中央ユニット、左側ユニットの3分割で構成されており、各ユニットの位置調整が可能になっています。
カットカスの処理に排出コンベヤをユニット直下に配置し装置外に排出する事も考慮されています。
本ユニットにはスリットカッターユニットが設置されており製品の流れ方向中心に切れ目を入れて2列に分割します。

カットユニット(スリットカッターユニット)

5)サーボ送りユニット
製品下側にサーボモータ駆動の送りローラー、上側に位置調整可能な幅の狭い押さえローラーを複数設置し、上下共にウレタン巻きを施す事により製品のスリップを考慮した構成としました。
それにより正確なピッチ送りを可能にしています。

サーボ送りユニット